【初心者のためのデッサン】光かげによる立体感の出し方のお話(2)【3/4】
どうもボビンです。
前回卵を描くことで立体感をだすコツを学びました。
基本的な光かげの成り立ちは分かったと思います。そこで今回はもう少し難しいモノに挑戦していこうとおもいます。
みかんのデッサン
みかんを例にやっていきます。
という訳で前回の卵に比べて少し難しいです。表面のぼこぼこした感じと丸っこいかわいらしい形をうまく表現できるかが鍵となると思います。
下描き
3Bで描いていきました。
左上から光が来ている設定で描いていきます。
なるべく張りや面の変わり目を意識して下描きを取っていきます。そうしないと形が流れて立体的に見えなくなってしまいます。
まだ、慣れないかもしれませんが、自分が描きたいモノがどういう形状をして、どこで形が変わるのかをよく観察することで、その力は鍛えられていくはずです。
全体に調子をのせる
下描きで大まかに形をとれたので、塗っていきます。
最終的に出来ていれば描き方は自由ですが、かげ側から塗った方が早く光の印象を出すことができると思うので、そういう描き方を紹介します。
基本的に今回描くみかんは上面と側面から成り立っています。
大きく見るとこのように上面、側面に分けられます。左上から光が来ているので、一番光が当たるのは上面であり、それに対して側面には陰ができます。なので先に側面の陰から塗ると光の印象が出やすくなると思います(光として認識するには必ず"かげ"が必要なため)。
ちなみに上面に対して下面もあります。今回の場合ではみかんは床に置いてある状態なので、下面は見えませんが、もし見える構図の場合は、下面に一番暗い陰ができるのでそこから塗ると良いと思います。
上面も塗り終わり、ひとまず完了です。
彩度差をだす
かげは鈍いので彩度を低くする必要があります。そこで、ティッシュなどでこするとよい、という話をこれまでにもしてきました。
では、こすってみます。
上面以外を主にこすり、彩度を落としました。特にみかんと床の接地するところは光が入らないので彩度はより低くなるので、強くこすると良いと思います。
具体的にする
ここからは具体的にしていく作業なので硬めの鉛筆を使った方がやりやすいと思います。僕はBやFなどを中心にやりましたが、色々試してみるのも新しい発見があるかもしれません。
上面と側面の変わり目や張りの部分を中心に描き込んでいきます。ついでに光側(上面)も具体的にしていきます。
床との設置の部分もはっきりさせておきました。
いい意味で雑な感じに、固く捉えないように気をつけます。
鉛筆でみかんの丸っこい形状に沿うようなタッチを加えつつ、表面の凸凹を描いていきます。また、練り消しの先を細くして凹凸を作ったり、黒くなりすぎたところを自然にしていくと綺麗に仕上がっていくと思います。
光側中心に張りの部分はリアリティーを出していきます。大きな立体感を崩さない程度に全体の色味も同時に調整していくと順調にいくはずです。
まだ、出来なくても、ここら辺は技術的な話なので、何度も繰り返すことで、上達していきます。
完成
描けば描くほど、分からなくなってくるのですが、とりあえずこんな感じになりました。
まとめ
これまでお話しきたことでだいたい基礎は終わりです。
是非、シンプルめな形のモノでいいので、たくさん描いて身につけてください。他の複雑な形のモノでも描けるようになると思います!
いろいろ描いて見たので、皆さんもデッサンを楽しんでみてください(^^)
リンゴ
テニスボール
スーパーボール
スーパーボール(透明)
カボチャ(ハロウィン)
ではまた。
次回はモノの質感や表情のことを紹介します。
ではでは~♪
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